ソラナ(Solana)は「DApps(分散型アプリ)開発できる環境」ブロックチェーンプラットフォームのひとつです。
ほかにもイーサリアムといったブロックチェーンがありますが、その中でもソラナは人気が高く、
ソラナの基軸通貨である仮想通貨(暗号資産)SOLは、時価総額ランキングで5位に位置しています。
また2024年には1SOLが史上最高値である260ドルを突破し、大きな話題になりました。
そこで今回は「ソラナ(Solana)とは何なのか」、「今後どうなっていくのか」や
仮想通貨(暗号資産)SOLの将来性、購入方法まで解説いたします。
ソラナ(Solana)が持つ4つの特徴
高速トランザクション処理
ソラナは、1秒あたり3,000〜5,000件のトランザクション(取引)を処理できる性能を持っています。
これを可能にしているのが、独自のコンセンサスアルゴリズム「Proof of History(PoH)」です。
これによりソラナは、従来のブロックチェーン(例: ビットコインやイーサリアム)を
はるかに上回る処理能力を持ちます。
1秒あたりの取引処理数 | ブロック生成速度 | |
---|---|---|
ソラナ | 3,000〜5,000件程度 | 約0.4秒 |
ビットコイン | 6件程度 | 約600秒 |
イーサリアム | 15件程度 | 約15秒 |
低手数料
ソラナでは、高速な取引を1件につき0.00025ドルという非常に安い手数料で
行なえます。
これによりユーザーは取引コストを気にする事が無く、
自由に取引やアプリケーションを利用する事ができます。
また、取引コストが低い事で、新規のユーザーが参入しやすい事から、
多くの企業や開発者がソラナチェーンを採用しています。
DApps開発プラットフォーム
DAppsは分散型アプリケーションの事で、ブロックチェーン上で開発される
アプリケーションです。
ソラナはイーサリアムと同じく、スマートコントラクト
(人の手を介さず自動的にトランザクションを実行する仕組み)機能を搭載しています。
そのためDAppsを開発するプラットフォームとして多くの開発者から利用されています。
なおかつソラナは、高速、低コストで取引処理を行なえるので、
DAppsを開発するエンジニアにとっては理想的な環境となっているのです。
発行上限がない
ソラナ(SOL)には発行枚数の上限が設定されておりありません。
ビットコイン(BTC)には、2,100万枚という発行枚数の上限があり、
その他多くの暗号資産にも発行枚数の上限が設けられています。
それは通貨を発行する事で、市場に流通しすぎ、希少価値が落ちるのを防ぐためです。
ソラナ(SOL)はネットワークを維持し、成長を支えるために発行枚数の上限を設けていませんが、
通貨を発行しすぎるとその価値が落ちてしまうという問題があります。
その問題を解消するため、ソラナではインフレーション率を毎年低下させています。
このインフレーション率は初期の頃は8%あり、最終的には1.5%まで
落ち着く設計がされています。
ソラナは通貨の新規発行枚数を制限する事で、その価値が落ちるのを阻止しているのです。
ソラナ(Solana)の主な用途
DeFi(分散型金融)
DeFiとはブロックチェーン技術を利用して構築された金融サービスのことです。
従来の金融機関(銀行や証券会社など)を介さずに、スマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)を活用して、金融取引を行います。
ソラナは高い処理能力と低い取引手数料により、分散型取引所(DEX)をはじめとした多くのDeFiプロジェクトで採用されています。
分散型取引所(DEX)の例:Raydium、Serum
NFT(非代替性トークン)
NFTとは、ブロックチェーン技術用いてデジタル資産の所有権を証明するトークンの一種です。
ソラナはNFTマーケットプレイス(例:Magic Eden、Solsea)のプラットフォームとして利用され、
アーティストやクリエイターが作品を低コストで簡単に発行・販売できます。
また、ブロックチェーンゲームでのアイテム所有権や取引も迅速に行ないます。
支払いとマイクロペイメント
高速かつ、低コストで利用が出来るソラナは国際送金の手段として利用する事が出来ます。
また手数料が低いため、マイクロペイメント(少額決済)や頻繁な取引において、
大きな利点があります。
ソラナの今後がやばい?3つの要因
ゲーム業界での導入
ソラナの高速かつ低価格でトランザクションを処理する能力は
ゲーム業界、NFT業界で利用するには打ってつけです。
そのためソラナではすでにSTEPNなどの有名なブロックチェーンゲームが
開発されています。
1秒あたり3,000〜5,000件のトランザクションを処理できる性能は
ゲーム内での処理、取引をスムーズに行います。
これにより、ソラナではほかのブロックチェーンゲームよりも
高いクオリティのゲームを開発することができるのです。
ソラナのゲーム業界への導入は非常に期待されており、
今後数多くのゲームで採用される可能性が高いです。
イーサリアムの代替としての地位確立
ソラナは高速な処理能力、またスマートコントラクトを搭載していることから、
イーサリアムの代替えとして多くの注目を集めています。
実際ソラナはイーサリアムのように、DAppsを開発するプラットフォームとして
その市場を拡大して行っています。
また、イーサリアムの高額な取引手数料に比べて、ソラナは低コストで取引が行えます。
これにより今後ソラナがイーサリアムに代わって利用される可能性は高く、
SOLの価格も上昇するでしょう。
ソラナ、そしてイーサリアムはそれぞれの特徴を活かしながら
ブロックチェーン業界を引っ張っていくことを期待されています。
ETF承認の可能性がある
2024年にはビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)のETF承認がされ、
大きな話題となりましたが、ソラナ(SOL)のETF承認にも期待が寄せられています。
ソラナの高速な処理能力、様々なサービスの提供が評価され、
2024年6月には、大手資産運用会社のVanEckが米国証券取引委員会(SEC)に
現物ETF承認の申請を行っています。
ソラナ(SOL)の現物ETF承認がされることで、
証券口座を通じてソラナ(SOL)に投資することが可能になり、大量の資金が流入するでしょう。
それによりソラナ(SOL)の価格も上昇する可能性が高いです。
ソラナの将来性に期待できる3つの理由
ソラナを基盤としたNFTの需要拡大
ソラナはその特性から、NFTマーケットプレイスのプラットフォームとして
どんどん規模を拡大しています。
ソラナを基盤としたNFTマーケットプレイス「Magic Eden」は
1か月で41%もアクティブユーザーを増やしており、これは
今後「Magic Eden」の規模拡大を証明する要因となっています。
この勢いでソラナのNFTは需要がどんどん増加していき、
NFT業界で確固たる地位を築くことでしょう。
ソラナジャパンによる日本でのエコシステム促進
ソラナはイギリス、インド、UAEなどの10カ国以上で
それぞれのコミュニティを設立しており、
自国でのソラナのエコシステム促進を目的としています。
2024年にはソラナの日本コミュニティ「Superteam Japan」が設立されました。
「Superteam Japan」の目的は
- コミュニティメンバーの報酬増加、コミュニティGDPを高める。
- 日本企業のソラナ上でのプロダクト開発をサポート
- ソラナプロジェクトの育成
などといった物があります。
「Superteam Japan」の設立はソラナが本格的に日本に参入した事を意味し、
ソラナの市場拡大はもちろん、日本のWeb3発展にも貢献していくでしょう。
多くの有名企業と提携を結んでいる
ソラナはその性能や、提供するサービスが高く評価され、
多くの有名企業と提携を結んでいます。
- Meta
- Brave
- CIRCLE
- Discord
- Jump Crypto
世界的な有名企業と提携していることは、ソラナの将来性が高いことを
証明しています。
今後多くの企業と提携いくことで、ソラナの需要と知名度は高くなり、
さらなるサービス拡大につながるでしょう。