今回紹介するArbitrum(アービトラム)はイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンで、
スケーラビリティ問題を解決するソリューションとして開発されました。
また2023年にはArbitrum(アービトラム)のネイティブトークン
「ARB」トークンが発行されています。
今回はそんなArbitrum(アービトラム)の特徴や、「ARB」トークンの用途、将来性
について解説いたします。
Arbitrum(アービトラム)とは
名称 | Arbitrum(アービトラム)/ARB |
ローンチ | 2021年8月31日 |
公式サイトURL | https://arbitrum.io/ |
取扱い取引所 | bitbank OKJ(旧OKコインジャパン) |
Arbitrum(アービトラム)の特徴
オプティミスティック・ロールアップ
Arbitrumはロールアップ技術の一種であるオプティミスティック・ロールアップを
採用しています。
この技術は、多くのトランザクションを一つのデータにまとめ(ロールアップ)、
それをEthereumのメインネット(レイヤー1)に送信することで、
スケーラビリティとコストの問題を解決する技術です。
オプティミスティック(optimistic)は楽観的という意味があり、
取引の正当性を基本的に信頼するという楽観主義のもと行われます。
つまり、不正の有無を確認してから処理するのではなく、
不正がないことを前提として動くため、高速かつ、低コストな処理を
実現できるのです。
イーサリアムと高い互換性
Arbitrumはイーサリアムと高い互換性を持ちます。
そのため、イーサリアム上で動作する既存のDApps(分散型アプリケーション)を
Arbitrumにそのまま移植させることができます。
また、イーサリアムと同じウォレットアドレスを使うことができるので、
Metamaskなどのウォレットがあれば、そのままArbitrumの
DAppsで利用可能になります。
2種類のブロックチェーン
Arbitrumには現在、「Arbitrum One」と「Arbitrum Nova」という
2つの主要なブロックチェーンがあります。
「Arbitrum One」はイーサリアムのスケーラビリティ問題の解消を目的とし
「Arbitrum Nova」は大量のトランザクション処理を目的として開発されました。
また「Arbitrum Nova」はDeFi(分散型金融)アプリやNFTマーケットプレイス
の利用に適しており、
「Arbitrum Nova」の用途はブロックチェーンゲームや、ソーシャルアプリがあります。
Arbitrum One | Arbitrum Nova | |
---|---|---|
技術 | Optimistic Rollup | AnyTrust |
用途 | DeFi、NFT | ゲーム、ソーシャル |
ガス代 | 安い | さらに安い |
特徴 | 高いセキュリティ | 大量のトランザクション処理 |
ARBトークンの用途
DAOへの投票権
Arbitrumは非中央権化のため、DAO(分散型自律組織)を立ち上げているのですが、
ARBはその中でのガバナンストークンとして機能します。
ARBトークンを持つことで、ネットワークのアップグレードや
手数料の変更などの意思決定に参加することができます。
エコシステム内での利用
ARBは一部のプロジェクトでステーキングされたり、
またDeFi(分散型金融)プラットフォームで流動性提供に利用されたりと
Arbitrumのエコシステム内で幅広く活用されています。
ガス代には利用されない
ARBはArbitrumのガス代には使用されません。
ガス代にはイーサリアム(ETH)が使用されます。
Arbitrum(アービトラム)の今後
DAOによる分散型ガバナンスの推進
Arbitrumは2023年3月にガバナンストークン「ARB」をエアドロップし、
コミュニティ主導のDAO(分散型自律組織)による運営体制へ移行しました。
これにより、プロジェクトの意思決定が民主的に行われるようになり、
透明性と信頼性の向上につながっていくでしょう。
ただ、懸念点としてはコミュニティ内で意見が分かれる可能性が
あるということです。
今後のArbitrumの運営がARBトークンの価格にどう影響していくのか
注目です。
上場先の増加
ArbitrumのネイティブトークンARBは2023年3月のエアドロップ実施後、
複数の仮想通貨取引所に上場されました。
日本国内の取引所でもbitbank・OKJ(旧OKコインジャパン)で取り扱われています。
今後、他の取引所で上場がされることで、ARBの流動性と取引機会は拡大していき、
価格上昇にもつながるでしょう。
企業との提携
Arbitrumは、さまざまな企業やプロジェクトと提携を進め、
そのエコシステムを拡大しています。
2025年1月には韓国の大手コングロマリットであるロッテグループとの関係強化を発表しました。
ロッテのメタバースゲームプラットフォーム「Caliverse」は、
要なブロックチェーン・インフラ・プロバイダーとして、アービトラムを採用する予定です。
Arbitrumとロッテグループの統合はメタバースの発展に強く影響しており、
またArbitrumは今後、他の企業とも提携を進め、
その影響力をさらに強めていくでしょう。