イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)どちらを買うべき?主な違いや特徴、メリットを比較

仮想通貨銘柄

現在、数ある仮想通貨(暗号資産)が存在しますが、
その中でも高い人気を誇る「イーサリアム(ETH)」と「リップル(XRP)」。

どちらの仮想通貨も機能性実用性の面で高く評価されており、
時価総額ランキングでは、ビットコインに次いで2位、3位にランクインしています。

今から仮想通貨(暗号資産)を始めようとしている人の中には
「イーサリアム(ETH)」と「リップル(XRP)」どちらを買えば良いのか
分からない方もいると思います。

そこで今回は「イーサリアム(ETH)」と「リップル(XRP)」の主な違いや、
それぞれをオススメする理由などを紹介致します。

イーサリアム(ETH)とは

名称イーサリアム/イーサ/ETH
ローンチ2015年7月30日
発行枚数上限無し
時価総額ランキング2位
公式サイトURLhttps://ethereum.org/ja/
取扱い取引所Coincheck
Coincheck
GMOコイン
楽天ウォレット
コイントレード

イーサリアムは、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)
によって構想され、その後開発、公開されました。

一般的によく言われるイーサリアムとは仮想通貨「イーサ(ETH)」の事で、
イーサリアムチェーンの基軸通貨となっています。

※イーサリアムはブロックチェーンの名称です。

リップル(XRP)とは

名称リップル/XRP
ローンチ2013年1月
発行枚数1,000億枚
時価総額ランキング3位
公式サイトURLhttps://ripple.com/
取扱い取引所Coincheck
SBI VCトレード
GMOコイン

リップル(XRP)とはアメリカのリップル社(Ripple Labs)が開発した暗号資産です。

一般的によく言われるリップルとは暗号資産(仮想通貨)のXRPの事を指します。

イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)の主な違い

イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)の違いを簡単にまとめるとこのようになります。

イーサリアム(ETH)リップル(XRP)
目的スマートコントラクトと分散型アプリ
のプラットフォーム
送金・決済の高速化と手数料削減
発行主体
分散型(Ethereum Foundationなど)リップル社(Ripple Labs)
コンセンサス
アルゴリズム
PoS(Proof of Stake)RPCA(Ripple Protocol Consensus Algorithm)
ブロック生成速度
約12秒3~5秒
供給上限
なし1000億XRP(すべて発行済み)
主な用途DApps、DeFi、NFT、
スマートコントラクト
国際送金、金融機関の決済手段
手数料(ガス代)需要により変動(高騰することも)ほぼゼロ(0.00001 XRPなど)

ここからはそれぞれの違いを具体的に説明していきます。

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①目的と用途の違い

イーサリアム(Ethereum)とリップル(XRP/Ripple)はどちらもブロックチェーン技術を活用した暗号資産ですが、目的や用途が大きく異なります。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムは、分散型アプリケーション(DApps)や
スマートコントラクトを実行するためのプラットフォームとして開発されました。

単なる通貨ではなく、ブロックチェーン上で
プログラムを動かせる仕組みを提供することが主な目的です。

イーサリアム(ETH)の用途

  • スマートコントラクト:条件が満たされたときに自動で契約を実行するプログラムを実装可能。
  • 分散型アプリケーション(DApps):ゲーム、金融サービス(DeFi)、NFTマーケットプレイス
                     など多様なアプリケーションが構築できる。
  • DeFi(分散型金融):銀行のような仲介業者なしでローンや取引を行う
              金融システムの基盤として利用。
  • NFT(非代替性トークン):アートやゲームアイテムなどのデジタル資産の所有権を
                 証明するための技術基盤。

リップル(XRP)

リップル(XRP)は、高速で低コストな国際送金を実現するための
決済ネットワークとして開発されました。

銀行や金融機関がスムーズに送金を行える仕組みを提供することが主な目的です。

リップル(XRP)の用途

  • 国際送金の高速化:従来の銀行送金(SWIFT)と比較して、数秒で送金を完了できる。
  • 手数料の削減:銀行を経由する従来の送金と比べて、送金手数料が大幅に安い。
  • 流動性の提供:XRPを仲介通貨として利用し、異なる法定通貨間の交換をスムーズに行う。

②供給上限

イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)は、それぞれ異なる供給モデルを持っており、供給上限に大きな違いがあります。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)には供給上限がなく、無制限に発行することができます。

これは元々イーサリアム(ETH)がプラットフォームで使われる
手数料を想定して開発されたためです。

そのため、常にETHの供給量が増加し、インフレ(価値の低下)を起こすことになりますが、
バーン(焼却)メカニズムによって供給量が調整されています。

市場に出回る発行済みのトークンを回収し償却(バーン)することで、
流通供給量を減少させ、トークンの希少性を高める狙いがあります。

リップル(XRP)

リップル(XRP)の発行上限は1000億枚に定められており、
すでにすべて発行済みとなっています。

リップル(XRP)は中央集権的な側面を持っており、
発行済みXRPの大部分をリップル社が保有しています

それだとリップル社がXRPの価値を自由にコントロール出来てしまいます。

それを防ぐために、保有するうちの90%をロックアップして自由に売買出来ないようにし
そこから毎月少しづつXRPを市場に供給することで、
市場供給量を調整し、価格を安定させることができるのです

またリップルも取引手数料として使用されたXRPをバーン(焼却)する仕組みを導入しており、
供給量が徐々に減少する構造になっています。

取引の速度と手数料の違い

イーサリアム(Ethereum)とリップル(XRP/Ripple)は、
取引の速度と手数料の面で大きく異なる特徴を持っています。それぞれの違いを詳しく説明します。

イーサリアム(ETH)

イーサリアム上では、分散型アプリケーション(DApps)などのプロジェクトが
多数利用されているので、需要がとても高く、
ネットワークが混雑しやすいです。

また取引手数料(ガス代)は、ネットワークの混雑度に応じて変動するので、
ガス代も高騰することがあります。

リップル(XRP)

リップル(XRP)は前述した通り、高速で低コストな国際送金の実現を目標としているため、
取引の速度は圧倒的に速く、数秒で完了します。

またリップル(XRP)は固定手数料で、ネットワーク混雑の影響をほぼ受けません。
手数料の平均額0.0002~0.001XRPとなっており約0.01円以下です。

イーサリアム(ETH)がおすすめな理由

セキュリティと分散性が高い

イーサリアム(ETH)中央集権的な存在がなく、
分散性が高いネットワークです。

セキュリティ強く、それに伴い信頼性も高いので
政府や企業の管理を受けずに、安全に資産を保管・取引できます。

このようなポイントが、イーサリアム(ETH)が価格上昇してきた要因の一つです。

エコシステムが圧倒的に強い

スマートコントラクトとDApps(分散型アプリケーション)のプラットフォームとして、
圧倒的なシェアを占めており、
現在、開発者数が最も多いブロックチェーンとなっています。

今後も、多くのDeFi(分散型金融)NFT(非代替性トークン)のプロジェクトが
構築されることで、イーサリアム(ETH)の価値はどんどん上がっていくでしょう。

リップル(XRP)がおすすめな理由

多くの銀行・企業が採用

リップル(XRP)は従来の国際送金(SWIFTなど)よりも高速で低コストな送金を行えることから、
多くの銀行や企業に採用されています。

提携金融機関

  • SBIホールディングス(日本)
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)
  • バンク・オブ・アメリカ(BofA)
  • Santander(スペイン)
  • Standard Chartered(イギリス)
  • American Express(アメリカ)

大手企業によってリップル(XRP)実用化が進み、
国際送金の需要が増えることでXRPの取引量が増加し、価格の上昇にもつながるでしょう。

長期的な投資価値

リップル(XRP)は過去に何度も価格が急騰しており、
今後もそれが起こる可能性はあります。

理由としては

  • 銀行・金融機関の採用拡大 → 実用化が進むほど価値が上がる
  • 国際送金市場の拡大 → 送金需要が増えればXRPの取引量が増加
  • 規制リスクの低減 → SECとの訴訟解決により投資しやすくなる
  • 供給が管理されている → XRPの発行数は1,000億枚で固定(インフレなし)

となっており、「実用性のある暗号資産」としてその地位を確立していくでしょう。

イーサリアムとリップルの違いまとめ

イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)は、どちらも信頼性の高い仮想通貨ですが、用途や仕組みに大きな違いがあります。

  • イーサリアムは、分散型アプリやスマートコントラクトのプラットフォームとして発展しており、DeFiやNFTなどの分野で活用されています。分散性と将来性が魅力です。
  • リップルは、国際送金の高速化と手数料削減を目的とした通貨で、金融機関への実用化が進んでいます。即時送金や安定した価格推移を求める人におすすめです。

自身の投資目的や利用用途に合わせて、適切な仮想通貨を選びましょう。

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