仮想通貨を始めるうえで、最初に悩むのが「どの取引所を選ぶべきか」という点です。
国内にはCoincheck・bitFlyer・bitbank・GMOコインなど、多くの取引所がありますが、
手数料・取扱通貨・セキュリティ体制などの特徴はそれぞれ異なります。
この記事では、国内主要取引所を比較表と特徴ごとに整理し、あなたの投資スタイルに合った選び方を解説します。
「初心者に向いているのは?」「手数料が安いのはどこ?」といった疑問を、データをもとに明確にします。
仮想通貨取引所の基本を知りたい方はこちら
仮想通貨取引所とは?(定義と仕組み)
仮想通貨取引所とは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を「売買できる場所」です。
ユーザー同士が注文を出し合って売買する「取引所形式」と、
運営会社と直接やり取りする「販売所形式」の2種類があります。
取引所形式は手数料が安く、価格が市場原理で決まるのが特徴。
一方で販売所は操作が簡単で初心者向けですが、スプレッド(実質的な手数料)が広く設定されています。
また、取引所には「国内」と「海外」があり、
- 国内取引所:金融庁登録済みで法的保護がある。日本円での入出金が容易。
- 海外取引所:取扱銘柄が豊富で高機能だが、金融庁の管轄外。
という違いがあります。
暗号資産取引所の仕組みをより深く理解したい方は、
👉 暗号資産取引所とは?仕組みと選び方を徹底解説
をご覧ください。
代表的な国内取引所の比較表
| 取引所名 | 取扱通貨数 | 取引手数料 | 最小取引額 | スマホアプリ | セキュリティ評価 | 特徴・強み |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | 約30種類 | 無料(販売所はスプレッドあり) | 500円〜 | ◎ 初心者向け | ◎ 二段階認証・コールドウォレット | UIが直感的で初心者人気No.1 |
| bitFlyer | 約20種類 | 0.01〜0.15% | 1円〜 | ○ シンプル設計 | ◎ 国内最長運営実績 | 安全性・信頼性に強み |
| bitbank | 約30種類 | Maker -0.02% / Taker 0.12% | 1円〜 | ○ 高速取引対応 | ◎ セキュリティ国内最高評価 | 手数料が業界最安水準 |
| GMOコイン | 約26種類 | 無料(取引所) | 1円〜 | ◎ 機能充実 | ◎ 金融グループの堅牢体制 | 出金無料・取扱通貨豊富 |
| DMM Bitcoin | 約20種類(レバレッジ中心) | 無料 | 1円〜 | ○ 初心者向け | ○ 24時間サポート | レバレッジ取引特化型 |
※2025年11月時点の情報をもとに作成。最新情報は各公式サイトを参照。
より詳細な情報は以下の記事でも解説しています。
取引所ごとの特徴とおすすめポイント
Coincheck(コインチェック)
初心者が最初に口座開設するならここ。
アプリが非常に使いやすく、NFTマーケットなど関連サービスも充実。
欠点は販売所スプレッドの広さ。
bitFlyer(ビットフライヤー)
国内最長の運営歴を誇る老舗。
セキュリティ水準が高く、少額から取引可能。
積立投資やクレカ連携など利便性も高い。
bitbank(ビットバンク)
プロトレーダーにも人気の板取引重視型。
手数料が業界最安で、取引量も多い。
UIはやや専門的だが慣れれば快適。
GMOコイン
GMOインターネットグループが運営。
取扱通貨の多さと出金無料が強み。
アプリも高機能で、手数料の明確さも評価されている。
DMM Bitcoin
レバレッジ取引を中心に展開。
現物通貨数は少ないが、少額から多様な取引が可能。
24時間対応サポートも安心。
自分に合った取引所の選び方
取引所を選ぶときは、「投資スタイル」と「重視ポイント」で選ぶのが効率的です。
| タイプ | 向いている取引所 | 理由 |
|---|---|---|
| 初心者 | Coincheck / GMOコイン | 操作が簡単で日本円入金がスムーズ |
| 手数料重視 | bitbank | Maker手数料がマイナス(実質キャッシュバック) |
| セキュリティ重視 | bitFlyer / GMOコイン | 金融庁登録・堅牢な管理体制 |
| レバレッジ取引重視 | DMM Bitcoin | スプレッド狭く、取引ツールが安定 |
| 通貨数重視 | Coincheck / bitbank | アルトコインやNFT関連銘柄が豊富 |
より詳しい「手数料比較」や「セキュリティ比較」については以下の記事を参照してください。
・仮想通貨取引所の手数料比較まとめ
・取引所のセキュリティ・信頼性の比較
仮想通貨取引所を利用する際の注意点・リスク
国内取引所は金融庁登録済みとはいえ、利用には一定のリスクがあります。
入出金トラブル
仮想通貨取引所では、入金の反映遅れや出金の停止などが起こることがあります。
システム障害やメンテナンス、混雑が原因です。
公式の告知やサポート対応を必ず確認し、少額でテスト送金する習慣を持つと安全です。
二段階認証の未設定
ログイン時に二段階認証を設定していないと、不正アクセスのリスクが高まります。
メールアドレスやパスワードが流出した場合、一瞬で資産を失う可能性があります。
取引所アカウント作成後、真っ先に設定すべき項目です。
ハッキングリスク
国内取引所でも、過去にハッキング被害は発生しています。
対策としては、資産の一部をウォレットに分散保管することが有効です。
スプレッドの見落とし
スプレッド(買値と売値の差)は、実質的な手数料です。
特に販売所取引では広く設定されており、知らずに大きなコストを負うケースがあります。
取引前に「取引所形式」を選び、実際の価格差を確認しましょう。
リスク対策やセキュリティ強化の詳細は
👉 仮想通貨のセキュリティ対策まとめ
で詳しく解説しています。
他の取引所との違いもチェック
国内取引所の特徴を理解したら、次は海外取引所との違いも確認しておくとよいです。
海外取引所は取扱銘柄やステーキング報酬が多い一方で、規制面のリスクもあります。
👉 海外取引所まとめ|Binance JapanやBybitの特徴を比較
👉 販売所との違いを理解する|損しない取引方法を解説
よくある質問(FAQ)
Q1. 初心者が最初に選ぶべき取引所は?
A. 使いやすさ重視ならCoincheck、サポート体制と信頼性を求めるならbitFlyerまたはGMOコインが無難です。
Q2. 手数料が一番安い取引所はどこ?
A. 現状ではbitbankが最安水準です。Maker注文で手数料がマイナスになる場合もあります。
Q3. 取扱通貨が多いのは?
A. Coincheckとbitbankが豊富で、NFT関連銘柄や新興トークンにも対応しています。
Q4. スマホで使いやすいのは?
A. CoincheckとGMOコインが特に高評価。初心者でも直感的に操作できます。
Q5. 複数の取引所を使う意味はある?
A. あります。リスク分散・取扱銘柄の違い・相場チェックの利便性など、複数口座併用が一般的です
まとめ
国内の主要取引所はそれぞれ強みが異なり、どれが「一番良い」というよりも目的に合わせて選ぶことが重要です。
初心者ならCoincheck、手数料重視ならbitbank、セキュリティ重視ならbitFlyer。
まずは1社で始め、慣れてきたら複数口座を併用するのが効率的です。






