スプレッドとは、暗号資産の買値(Ask)と売値(Bid)の差で、実質的な取引コストです。
取引手数料が「無料」と表示されていても、スプレッドがある限り売買の瞬間に不利が発生します。
本記事では、スプレッドが発生する場面(販売所/取引所)と手数料の全体像(明示手数料+スプレッド)を整理し、
板取引の活用・比較表・チェックリストで損を減らす手順をまとめます。
仮想通貨取引所の選び方
スプレッドとは?結論:損を減らす最短ルート
スプレッドは「買値」と「売値」の差で、実質コストです。
取引手数料が無料でも、スプレッドがある限り買った瞬間から不利になります。
損を減らす最短ルートは次の3つです。
- 販売所より取引所(板取引)を優先する
- コストは「明示手数料+スプレッド」の合計で判断する
- 節約チェックリストでムダ取引(=スプレッドを何度も払う行為)を潰す
スプレッドとは(定義と仕組み)
スプレッドは次の差です。
- スプレッド=買値(ASK)− 売値(BID)
例:買値101円、売値99円ならスプレッドは2円。
買ってすぐ売ると、ざっくり2円分不利になります。
スプレッドが発生する主な理由
- 流動性(板の厚み):注文が少ないほど差が開きやすい
- 価格変動(ボラティリティ):急変時ほど広がりやすい
- 取引方式:販売所は提示価格で売買するため、スプレッドが見えにくくなりやすい
手数料の全体像(明示手数料+スプレッド)
仮想通貨のコストは、見える手数料だけ見ても不十分です。
最低でも「明示手数料+スプレッド」の合計で考えます。
明示手数料
- 取引手数料(現物取引、メイカー/テイカー等)
- 入金手数料(銀行振込、即時入金など)
- 出金手数料(日本円出金)
- 送金手数料(仮想通貨の出庫)
- その他(レバレッジ、レンディング等を使う場合)
スプレッド
- 特に販売所の購入・売却で影響が大きくなりやすい
- 相場急変や流動性低下で広がることがある
- 表示上「手数料0円」でも、スプレッドで損が確定し得る
すぐ使える:節約チェックリスト
以下は「スプレッドで損する行動」を潰すための実務チェックリストです。
取引前
- □ 販売所で成行購入を最初の選択にしていない(取引所/板の有無を確認)
- □ 板が薄い銘柄に大きく突っ込まない(流動性が低いほど不利になりやすい)
- □ 急騰急落のタイミングを避ける(広がりやすい局面)
注文
- □ 指値を優先する(成行はコストが確定しやすい)
- □ 分割して板を崩しにくくする(一括成行は不利になりやすい)
- □ “今すぐ買う/売る”が最適解か再確認する(焦りはコスト)
取引所選び
- □ 手数料は「取引手数料」だけで比較していない(スプレッド込み)
- □ 入出金・送金コストも合算している(出口で損しやすい)
- □ 口座開設後に「販売所しか使っていない」状態を放置しない
失点パターン
- □ 少額を何度も売買していない(スプレッドを回数分払う)
- □ マイナー銘柄を“雰囲気”で触っていない(板が薄くなりやすい)
- □ 相場が動くたびに連打していない(最悪のコスト構造)
比較:手数料比較表
注:スプレッドは相場状況・流動性で変動し、数値で固定比較しづらいので「発生する/しやすい」前提で扱います(各社の明示ルールは公式記載に従う)。
| 取引所 | 取引所(板)現物の売買手数料 | 販売所(スプレッド) | 日本円 入金 | 日本円 出金 | 暗号資産 送金(BTC例) |
|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | BTC/ETH/XRP:Maker 0.000% / Taker 0.000%(一部銘柄は0.05〜0.10%) | 取引手数料は無料だが、手数料相当額 0.1〜5.0%(状況で上振れあり) | 銀行振込:無料(振込手数料は利用者負担) コンビニ/クイック:770円〜等 | 407円 | 0.0005 BTC(ネットワーク状況で段階制の変動手数料あり) |
| bitbank | BTC/ETH/XRP:Maker -0.02% / Taker 0.12% | (販売所は存在。一般にスプレッドがコスト化しやすい) | 日本円入金:無料 | 550円 / 770円(3万円以上) | 0.0006 BTC |
| GMOコイン | 取引所(現物)BTC/ETH/XRP/DAI:Maker -0.01% / Taker 0.05% | 販売所:無料(ただしスプレッドは別枠で発生しうる) | 即時入金:無料(振込入金の振込手数料は利用者負担) | 出金:無料(※大口出金 400円) | 暗号資産の出金/送付:無料 |
| bitFlyer | かんたん取引所/Lightning現物:0.01〜0.15%(直近30日取引量で変動) | 販売所:売買手数料は無料だが、スプレッド負担あり | 住信SBIのクイック入金:無料 それ以外クイック/コンビニ:330円/件 | 220円〜770円(銀行・金額で変動) | (この表ではBTC送金手数料の数値は未記載。必要なら追記する) |
比較表で最低限見る項目
- 取引所(板)の有無(販売所中心かどうか)
- 指値の可否(メイカー/テイカーの構造)
- 入金手数料(日本円)
- 出金手数料(日本円)
- 送金手数料(仮想通貨出庫)
- 使う機能(積立/レンディング等)の手数料
- スプレッドが乗りやすい導線の有無(販売所でしか買えない等)
※手数料や条件は変更され得るため、数値の一覧は別ページで一元管理する運用が合理的です。
(ここに既存の「手数料比較表」記事への内部リンクを設置)
取引所別:手数料まとめ
ここでは「細かい数字」より、スプレッドで損しやすい導線を避ける観点で整理します。
(スプレッドは相場状況・銘柄・方式で変動するため、断定的な固定値は置かない方が安全です)
Coincheck(コインチェック)
- 典型的な失点:販売所でそのまま売買し、スプレッド負担が可視化されない
- 取り得る対策:
- 取引所(板)で取引できるかをまず確認
- 可能なら指値中心で運用
- 板が使えない銘柄は「買う必要性」を再点検(コスト増の原因になりやすい)
bitbank(ビットバンク)
- 板取引・指値中心で組みやすい
- 対策:板が厚いペアを優先、成行連打を避ける、分割で板を崩さない
GMOコイン
- 入出金・送金など「出口コスト」も含めて設計しやすい
- 対策:送金・出金まで含めた利用導線で口座を選ぶ
bitFlyer(ビットフライヤー)
- 取引スタイル(販売所/取引所/積立など)で実質コストが変わりやすい
- 対策:買い方を固定化し、販売所成行を常用しない
▶主要取引所の手数料一覧(比較表)
よくある質問(FAQ)
- Q手数料が無料なのに損するのはなぜ?
- A
スプレッドが実質コストだからです。取引手数料0円でも、買値と売値の差で不利が発生します。
- Qスプレッドと取引手数料、どっちが高い?
- A
ケース次第です。特に販売所中心の売買では、スプレッドの影響が支配的になりやすいです。比較は合計コストで行います。
- Qスプレッドはいつ広がる?
- A
一般に、急変時・流動性が低い時・板が薄い銘柄で広がりやすい傾向があります。対策は指値・分割・タイミング回避です。
- Q販売所しかない銘柄はどうすればいい?
- A
その銘柄を買う必要があるかを先に見直します。買う場合は少額・分割・タイミング分散で、スプレッド負担を抑えます。
- Q指値にすれば必ず得?
- A
必ずではありません。約定しない可能性があります。ただし、成行でスプレッド負担を確定させる回数は減らせます。
- Qスプレッドは税金に関係ある?
- A
税金そのものではありませんが、売買損益に影響するコストなので、結果として損益(課税対象額)に反映されます。
まとめ
- スプレッドは買値と売値の差で、初心者が最初に損しやすい実質コスト
- 手数料は明示手数料+スプレッドで合計判断する
- 損を減らす最短は 取引所(板)+指値+比較表+チェックリスト の組み合わせ



